特別講義『プラモデル「機動動姫MoMo」開発秘話』実施

 

11月18日(火)トイデザインの授業内で

「島本 娼弘(しまもとまさひろ)氏の特別講義」を実施しました。

 

 

島本氏は、神戸市出身。

大阪芸術大学のデザイン学科グラフィックデザインコースを卒業後、

株式会社ナムコに就職。

ゲームソフトの開発や企画を担当され、代表作には、

キッズ向けカードゲームの「百獣大戦アニマルカイザー」があります。

そんな島本氏が、オリジナル立体造形「侵略ロボ」シリーズを経て、

プラモデルとして女性型ロボ「機動動姫MoMo」を発売するまでの

きっかけや発売までの経緯をお話しいただきました。

 

 

ロボットを好きになったきっかけは、幼少期に見たロボットアニメ。

主人公ではなく、悪のロボットの方に魅力を感じたといいます。

そこで、オリジナルで悪のロボットをデザインして造形。

ワンダーフェスティバルに持ち込み販売しましたが、

あまり売れなかったそうです。

ところが、お客さんのニーズに歩み寄った女の子型のメカにしたところ

売れたので「女性型ロボの時代が来るぞ」と確信しました。

しかし、そこから色々あって「MoMo」の発売までには

20年ほどかかってしまい、女性型ロボが色々と出てきていました。

 

 

女性型ロボのカテゴリーでは、「ロリではなく美女、人よりではなくメカより」

のセグメントが空いていました。MoMoはここを狙いました。

売れる商品は、皆が欲しがるけど、まだない商品です。

未知の新カテゴリーを見つけ出せれば、ヒット商品を生み出せるのです。

 

 

「現代は、SNSやインターネットでツールや情報が簡単に手に入るし、

ダイレクトに作品発表もできる。

クリエイターにとって大変活躍しやすい時代です。

皆さんの前途が明るいことを祈ります」

と最後にエールを送ってくださいました。

 

 

授業後に直接、質問する時間も取れました。

充実した講義で学生たちのモチベーションも上がったことと思います。

 

(デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース藤田茂敏先生)

特別講義「漫画家的発想トレーニング」

 

11月18日(火)午後1時10分から4時20分まで

本部棟4階C402教室で、大阪芸術大学キャラクター造形学科

学科長・里中満智子先生の特別講義

「漫画家的発想トレーニング」が行われました。

 

 

里中先生は、高校在学中の16歳で第1回講談社新人漫画賞1位入賞し、

これまで500作品以上のマンガを描き続けてきています。

主に取り上げてきたテーマは“愛”であり、

激しい愛の在り方や愛によって生まれる憎しみや苦しみを

巧みなストーリー構成で描いてこられました。

 

今回の特別講義では面白いストーリーを描く訓練として、

F・R・ストックトンのリドル・ストーリーである

『女か虎か?』のお話をされ、その続きを考えてみるという

課題を出されました。

 

 

リドル・ストーリーとは物語の形式の一つで、

物語中の謎に明確な答えを示さずに

謎かけのまま終わることを主題としています。

 

『女か虎か?』は1882年に書かれた短編です。

ある国の王女が身分の低い若者と恋に落ちたことを

国王が怒り、若者は競技場に連れて行かれる。

 

国王は若者に「二つの扉のうち一つを選べ」と告げる。

一つには飢えた虎、もう一つには美女。

美女の扉を選べば罪は許され、その美女と結婚できるが、虎の扉を選べば一巻の終わり。

王女は若者のためにどちらが虎でどちらが美女かを探り出すが、

王女は若者の死も美女との結婚も耐えられない。

王女は悩んだ末に若者に虎のいる扉を指さして教えるが、

その扉の奥には本当に虎がいるのだろうか……

というところで物語は終わる。

 

 

学生たちは制限時間30分の間にこの続きを

ネーム1~2ページ描くか、もしくは文章と競技場の絵を描いて提出。

提出された課題は、里中先生自身がプロジェクターで前に映し出し

全員分を講評してくださいました。

 

 

講評のあとは質疑応答があり、学生たちの質問にも

丁寧に答えてくださいました。

漫画家的発想とストーリーの構成の基礎を学んだ学生たちの

さらなる飛躍が期待されます。

 

(デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース林日出夫先生)

ターナー色彩ワークショップ

 

11月10日(月)、デザイン美術棟4階401教室で

ターナー色彩のワークショップが開催されました。

 

 

今回は一部と二部に分かれ、

一部は午後1時半から三時まで平面表現実習Ⅱの授業内、

二部は午後三時半から五時までクリエイティブ研究の

授業内で行われました。

 

 

一部ではアクリルガッシュや水彩絵具が

どのようにできているのかを解説していただき、

普段使っている絵具への理解を深めました。

 

次にアクリルガッシュとアクリル絵具の試し描きです。

モデリングペーストなど様々な種類のメディウムも使用しました。

メディウムとは質感や厚みを与える盛り上げ材で、

学生たちはメディウムと合わせた時の質感や発色を存分に楽しみました。

 

 

二部では用意していただいた、

全222色あるアクリルガッシュを使用して、

メディウムと合わせた時の質感や発色を楽しみながら

自由に制作を行いました。

 

 

こうしたワークショップは実際に買って使用してみる前に

いろいろお試しできるので、

絵画専攻を始めさまざまなコース・専攻の学生たちに

人気があります。

 

(デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース林日出夫先生)

特別講義『なぜキャラクターを学ぶのか』

  

10月8日(水)本部棟4階404教室で

著述家の菅本順一先生による特別講義

『なぜキャラクターを学ぶのか』が行われました。

 

菅本順一先生は法政大学在学中にマンガ家としてデビュー。

その後はマンガ原作者、編集者として業界に

関わり続けてこられました。

 

 

今回はキャラクターの歴史が洋の東西を問わず

神々から始まっていることや、

心理学に見るキャラクターの起て方、

そしてマンガやアニメーションに加えて

能や歌舞伎に見るキャラクターの設定などを

教えていただきました。

 

 

学生たちにとっては初めて聞く話ばかりだったので、

デザイン美術学科の学生だけでなく、

メディア・芸術学科の学生も熱心にメモを取っていました。

是非これからの作品制作などに活用してほしいと思います。

 

 

(デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース林日出夫先生)

ポートフォリオ講座

 

9月18日(木)と19日(金)の両日、

本学デザイン棟201教室と202教室で

ポートフォリオ講座が開かれました。

 

 

18日は1回生を対象とした基礎講座、

19日は2回生を対象としたブラッシュアップ講座です。

 

参加した学生たちは両日とも午後1時から午後5時まで、

しっかりと学びました。

 

ポートフォリオは、就職活動にも 進学にも

自己アピールのために必要です。

 

 

ポートフォリオはあくまでも作品が主役。

授業の課題も含めて、自信作をどれだけたくさん

制作してきたかが大事です。

 

その上で、見せ方などを考えていかなければなりません。

とくに2回生はすでにつくったポートフォリオを持参して、

左右のバランスや見せ方、文字のフォントなど、

マンツーマンで添削指導してもらいます。

 

 

学んだことを活かして次のステップに進むために、

参加した学生たちは真摯にブラッシュアップに取り組んでいました。

 

(投稿:デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース林日出夫先生)

広がる3DCGの世界 Maya入門講座!!

8月5日(火)、7日(木)、8日(金)の3日間、

夏季特別講座として「広がる3DCGの世界 Maya入門講座!!」を

開催しました。

 

 

学生たちに3DCGへの理解をより深めてもらうために、

大阪芸術大学のデザイン学科デジタルアーツコースで

3DCGの授業を担当しておられる小倉由也先生に

来ていただいています。

 

 

小倉先生はCG分野のスペシャリストで、

教え子の多くがアニメや映像、ゲームなどの分野で

活躍されています。

 

場所はデザイン美術棟3階D303、D304で、

時間は13:10から18:00まで。

アニメーション・デジタルクリエイションコースや

キャラクター・マンガ・フィギュアコース、

絵画・版画コースなど、さまざまなコースの学生が参加しました。

 

 

小倉先生は、ソフトな語り口で、映画やテレビドラマなどで

現実には見られない画面効果を実現するためのVFXにまつわる

業界の近況から、初心者でも制作できるCGキャラクターの創り方まで、

お話しいただきました。

 

(デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース林日出夫先生)

「デザイン概論」特別講義

 

7月14日(月)2限目、本部棟4階C404教室で実施の

「デザイン概論」の時間に、Whatever (ワットエバー)

Producer / CEO富永勇亮先生による特別講義が行われました。

 

 

内容は、これまでクリエイティブスタジオ“Whatever (ワットエバー) ”で

手掛けてこられたお仕事の内容や、EXPO25大阪・関西万博で手掛けておられる

大阪ヘルスケアパビリオンの展示物を映像で紹介。

 

 

このほかにも社会に提供するアイデアを

デザインやアニメ・映像を使って

さまざまな角度から紹介してくださいました。

 

(デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース林日出夫先生)

「デザイン概論」特別講義

 

6月9日(月)2限目、本部棟4階C404教室で実施の

「デザイン概論」の授業で、グラフィックデザイナー左合ひとみ先生の

特別講義が行われました。

 

 

内容は中学時代から現在に至るまでの経緯や、

手掛けてこられたお仕事の作品説明などです。

実際に左合先生が、お仕事でデザインされた

パッケージを前方の机の上やスクリーンで見せながら

デザインの意図について解説。

 

 

同じ商品でも柄の組み合わせで一つの絵になるなどの仕組みを、

ディスプレイを工夫したり、買い手や売り手の視点に合わせるなどの

ご自身のデザインへのこだわりをお話してくださいました。

 

質問コーナーでは、学生たちから

「デザインを考える時に意識していること」などのアイデア出しについてや

「グラフィックデザイナーになられたきっかけ」など、

さまざま質問がありました。

 

 

(投稿:デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース林日出夫先生)

卒業生の特別講義

 

6月2日(月)2限目の「デザイン概論」で、

本学デザイン美術学科グラフィックデザインコース

卒業生・瀬兎一也さんの特別講義が行われました。

 

 

瀬兎さんはイラストレーターとして、またVtuberとして活躍。

本学の入学案内など広報用のイラストも瀬兎さんに描いてもらっています。

 

大阪芸術大学短期大学部 入学案内2026

 

今回は、本学の卒業生として、

学生時代にやっておけばよかったことや、

イラストレーターとして働くために

必要なことなどをテーマにお話しいただきました。

 

 

また、瀬兎さん自身が、実際にゲーム会社に就職する際に

作成したポートフォリオを見せていただき、

気をつけていた点や就職活動について

レクチャーしてくださいました。

 

 

終盤には、質疑応答の時間もあり、

時間いっぱい学生たちの質問に答えてくださいました。

 

なかなか卒業生と接する機会がないだけに、

学生たちにとっては貴重な時間になったことでしょう。

 

(デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース林日出夫先生)

 


 

特別講義

 

5月19日(月)、本部棟4階C403教室で

菅本順一先生の特別講義『キャラクターとストーリーを創ろう』が

行われました。

 

 

1時限目(9:00~10:30)という早い時間でしたが、

聴講自由ということもあって、

たくさんの学生が出席してくれました。

 

 

内容はお話づくりにおけるキャラクターの重要性や

編集者がチェックするポイント、

リテイクの対応策などについてお話していただきました。

 

 

お話はいくつものエピソードの足し算と引き算で創っていくこと、

エピソードの中でキャラクターを動かしていくこと、

読み手をいい意味で裏切る仕掛けを用意すること……

とくにこの辺りは既存の作品を例に挙げながら説明してくださったこともあり、

学生たちは熱心に聞き入っていました。

 

また2限目(10:40~12:10)には、

本部棟C404で開講されている「デザイン概論」の時間内で

澁谷克彦先生の特別講義が行われました。

 

 

グラフィックデザイナーの澁谷先生は、

2017年に独立されるまで資生堂宣伝部で

多くのブランド広告を手掛けてこられました。

 

 

今回の特別講義では、デザインに落とし込む際の

アイデアの出し方について、レクチャーしていただきました。

書画カメラを使って、学生たちが描いたワークシートの

女性の絵を映し出しながら質疑応答してくださるなど、

工夫を凝らした授業でした。

 

 

(デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース林日出夫先生)