視点を変えて。角度を変えて。

 

あっという間に、今日は5月最終日!

天気予報はくもりでしたが、良いお天気の伊丹学舎です!

そんな本日のブログは林先生から届いた特別講義の様子です♪

 

今から「コインを2枚描いて下さい」と言われたら、どんな絵を描きますか?
「丸を描いて100や500の数字を書く」という人…
間違ってはいませんが、クリエイターを目指すのであれば正解とは言えません。

 

 

1993年に放映された『ifもしも』という、
オムニバスドラマの一編に「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」
という作品がありました。(今年アニメ化されるそうです)
このタイトル同様、クリエイターのものの見方や考え方も一方向ではありません。

 

5月25日(木)2限「キャラクター原論Ⅰ」でおこなわれた、
大阪芸術大学デザイン美術学科・客員教授 吉良俊彦先生の
特別講義『キャラクターを活かすマンガデザインの発想法』は、
まさに、マンガやデザインの世界を目指す学生に
さまざまな角度からの発想が、いかに大事かを教えて下さる授業でした。

 

 

マンガデザイン…聞き慣れない言葉かも知れませんが、
日本画世界に誇るマンガの技法をグラフィックデザインの領域に取り入れたものです。
とくにマンガには、言葉の壁を乗り越える力もあります。
ノンバーバル(非言語)コミュニケーションの特性を活かした、
マンガデザインは、日本のみならず、
ワールドワイドに企業や製品やイベントをアピールし注目を集めています。

 

最近では、神風動画とのコラボレーションや、
アニメとは一線を画するマンガデザインモーションなど、
活躍の場がどんどん広がりつつあるのも特徴です。

 

こう書くと、「マンガデザインは敷居が高そうだ」「特別な才能が必要とされるのでは」と
誤解されがちですが、マンガデザインはクリエイター1人の総合力ではなく、
多くのクリエイターによる得意分野(ストロングポイント)の集積でつくられています。

 

そのためには、まず発想力を鍛えなければなりません。
吉良先生は、学生たちに「普段から さまざまな角度からものを見る習慣をつけること」の
重要性を強く語って下さいました。
さて、最初の問いかけに戻りましょう。ポイントは“コインを2枚”にあります。
つまり、A案とB案の2種類を用意しなければいけないということです。

 

もしも円を描いて100と下記、その隣に円を書いて500と書いたら、
それはA案とB案ではなく、A案とA案’に過ぎません。
ヒントは自動販売機や貯金箱。お金を入れたことがある人なら気が付くはずですよ。
(デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース 林日出夫先生)

 

 

▲コインを描いてみました…
先生からの課題は難しいです><!