5月16日に大阪芸大客員教授の福田利之先生による、
デザイン概論特別講義が行われました。
今回の講義内容は「イラストレーターという仕事」について。
先生は大阪芸大のグラフィックデザイン科を卒業し、
イラストレーターとして活動されており、
これまでの仕事や考え方についての講義になりました。
「東京に行けば仕事があるわけではなく、
自分がやりたい仕事がどこにあるか、楽しめる仕事があるか。
その適性を見極めて、どこに行くかを考える必要がある。」
東京で働くことを視野に入れている学生もいる中で、
地方での仕事についての経験談は新たな発見でした。
「今の仕事が2・3年、10年後の未来に
つながると思って仕事をする。
仕事が仕事をつくり、それが自分のスタイルやタッチになっていく。」
古いイメージに仕上げるためにニスにインスタントコーヒーを混ぜる手法や、
CDのジャケット用に描いたイラストに、
数年後Tシャツのデザインとして再度依頼がきた話も印象的でした。
「仕事をもらうにあたって作品を公開する際、
SNSは一度にたくさんの人に見てもらえるが、印象は薄くなる。
原始的でも本を作って送ったりすることで、強く印象を残せる。」
SNSのみでなく、積極的にアプローチをかける手段は、
先生の実体験であり、すごく説得力がありました。
「イラストレーターもデザインをよく理解しておいたほうが良い。
デザインの中のイラストレーションはどういう位置づけなのか、
デザイナーやクライアントがどう考えているのか、
これらの理解でイラストレーションの質が変わってくる。」
先生も実際に就職後、デザイン事務所に研修に行っていたそうです。
色々な経験を踏んだ先生の言葉だからこその、重みを感じました。
このほかにも、先生の作品紹介、作り方や考え方、
質問コーナーと盛りだくさんの特別講義でした。
デザイン美術学科では、今後も特別講義を行うそうなので、
また機会があればレポートをお伝えしますね!!
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