今日のブログは、6月23日に行われた教養課程「動物芸術論」特別講義の
様子をお伝えします!!
動物彫刻家のはしもとみおさんをお招きしました。
学生さんはとても真剣に聞き入っていました。
使うのはくすのき。
チェーンソーとのみ5本だけで彫刻します。
荒取りから面取り、彩色まで自分一人で仕上げるのだそう。
仕上げは細かいことがいいわけではなく粗くても、命の存在感、
思いをとどめることができる。木の色、木目や彫りを活かして無駄な着色はしない、
と。
はしもとさんが毎日欠かさずしていることがあるそうです。
それは朝練。
朝、まず飼い犬の月くんをデッサン、彩色する、という”訓練”を30分で仕上げる。
これは書くスピードを上げる訓練になっているとのこと。
動物は動くので早く描くことが大切。そのための訓練を18歳の時、大学受験の予備校の
先生から教わってから今もなお日々続けているとのこと。
どんな簡単なものでもいい。仕上げることが大切。
と、はしもとさんはおっしゃっていました。
「ブレーメンの音楽隊」の彩色を実演してくださいました。
まずは「目」から。
生き物の印象は「目」で決まる。目の彩色を失敗すると彫りなおすほどだそう。
彩色しながら、いろいろなお話をしていただき、生き物に対する深い愛情を感じました。
「木の中に動物がいる」
優しい笑顔でお話ししてくださいました。
採色をはじめて30分ほどでここまで仕上げ、
ささっと素早く塗っているのに木目を生かしたきれいな毛並みに仕上がり
「ブレーメンの音楽隊」に色が入るたびに命が宿る気がしました。
ちなみにこの作品、お値段をおたずねしたところ、
この大きさで約7万円くらい。
大学に在学中は、人物が苦手だったはしもとさんは
自分の興味のあるものを作る!!と決めてから
どんどんいい作品になっていったそうです。
「好きなものを見つけて!」
そう学生にアドバイスをくださいました。
はしもとさんの目標は・・・
という学生からの質問に「世界のさるを作りたい!!」
学生のみなさんも目標に向かって何か好きなものを
見つけてくださいね!!
90分という短い時間ではありましたが、
貴重なお話しをありがとうございました。