青木琴美先生トークショー☆

 

年末恒例「NHK紅白歌合戦」の出演アーティストが発表され、

いよいよ年末!という雰囲気…11月ももう終わりですね♪

さてそんな本日は、先週末におこなわれた、

青木琴美先生のトークショーについてお届けします♪

 

11月23日(祝・日)12:30から

あべのハルカス24階にある大阪芸術大学スカイキャンパスの

セミナールームⅡで、本学が主催する、漫画家

青木琴美先生のトークショーが行われ、

デザイン美術学科で『原作演習』『漫画研究』を

受講する学生たちが学外授業として参加しました。

 


 

 

 

青木先生は98年に『99のナ・ミ・ダ』でデビュー。

99年に『太陽がいっぱい』で初連載を果たし、

03年の『僕は妹に恋をする』がコミックス累計600万部を突破。

05年には『僕の初恋をキミに捧ぐ』がコミックス累計750万部を突破し、

第53回(07年度)小学館漫画賞少女向け部門を受賞しています。

09年からCheese!(小学館)で『カノジョは噓を愛しすぎてる』の

連載を開始。03年からの連載3作品はファンから

『僕妹』『僕キミ』『カノ噓』と呼ばれ、いずれも映画化されています。

 

小学生の頃、髙橋留美子先生の『らんま1/2』の

テレビアニメを観て、自分も「こんなに面白い漫画を

描きたい!」と漫画家を志した青木先生。

憧れの髙橋先生と同じ小学館の雑誌に投稿。

高校時代に担当編集者がつき、卒業後すぐに

デビューされました。

 

その翌年には初連載と傍目には順調に見える

漫画家生活ですが、青木先生曰く

「デビュー2年目で連載のチャンスをいただいたものの、

5年ぐらいは短期集中連載や10回分ぐらいの作品ばかりで

すごく焦っていました」。

 


 

 

ブレイクのきっかけとなったのが、03年に連載が始まった

『僕は妹に恋をする』。

「禁断の恋って、私は大好きなんですよ。

障害が大きければ大きいほど、燃えるじゃないですか。

しかも設定が双子ですからね(笑)」

 

「自分が好きになれなければ描けない」と話す青木先生。

当時は「四六時中ずっと頼と郁、2人のキャラクターの

ことばかり考えていました」。

 

また『僕の初恋をキミに捧ぐ』では、病院のシーンを

描くために医療用ベッドの展示会場に足を運び、

実際に寝心地などを確認させてもらったり、

妹さんがケガをした時の体験をエピソードに

活かしたことなど、連載中の裏話も

いろいろ教えて下さいました。漫画家を目指す学生に

「デビューしたい雑誌を決め、読者を想像して

作品創りをすることがデビューへの早道」と

エールを送って下さったほか、トークショーの最後には、

参加者の質問ひとつひとつに丁寧に答えて下さった青木先生。

青木先生の貴重なお話が学生たちの

創作活動の糧になれば嬉しい限りです。

 


 

 

スカイキャンパスでは11:00から19:00まで

青木先生のデビュー前からヒットまでの軌跡を大公開した

『青木琴美原画展』(入場無料)を今月末まで開催しています。

プロの先生の原画が見られるチャンスはあまりありませんので、

この機会に是非お越し下さい。

 

(投稿:デザイン美術学科 林日出夫)