昨日に引き続き、集中講義の取材に行ってきました!
今日は大森一樹先生のメディア特講。
大森先生は大阪芸術大学映像学科の学科長であり、
映画監督としても多くの映画を手がけている方です。
代表作はキネマ旬報ベストテンにも選ばれた「ピポクラテスたち」や
村上春樹原作の「風の歌を聴け」、「平成のゴジラシリーズ」に
記憶に新しい織田裕二主演の「T.R.Y.」など多数!
まずは、第11回日本アカデミー賞優秀脚本賞・優秀監督賞を受賞した、
斉藤由貴主演の「恋する女たち」をみんなで鑑賞。
「映画で大切なのは、
いつ(When).誰が(Who).どこで(Where).何をしたのか(What)
という4つのWです。
実は何をしたか(What)は後から自然についてくる。
最初の段階で1番大切なのはどこ(Where)だったりするんです。
そこには、出演者のスケジュールに合わせる必要とかあるんだけど。」
と、映画業界の裏側の話をおり混ぜつつ話が進みます。
また、映画の楽しみ方の1つとして
一般の人にはあまり知られていない楽しみ方を教えていただきました!
「映画は画像と音楽の芸術である、
と思っている人が多いかもしれないけど、
実は、時間の芸術でもあります。
映画上映の時間には、1日であったり、1年であったり、
はたまた10年という時間が流れています。
映画の中で良い時間の流れを表現するのも、
映画の要素の一つなんですよ。」
そう言われてみると、なるほどと納得です。
映画を観ていて、「疲れたな〜」とか思う映画は
良い時間が流れていない、少し長い映画なのかもしれません。
はたまた、同じ時間でも「あっと言う間に終わった」と
印象を受ける映画もあります。
それは、きっとその映画に良い時間が流れているからでしょうね!
今後、映画を観る機会があれば、そこに注目してみてください★
実は、監督が映画の上演時間を決めることはできないそうです。
映画2本立てが主流だった時代には1時間30分だったし、
ビデオのレンタルが始まると2時間が主流になった。
そして、DVDが主流となった現在では、
3時間を超える映画がでてきている、ということ。
決められた時間の中でいかに良い時間の流れを作るかが、
映画監督の手腕にかかってくるということでしょうか。
楽しい講義、ありがとうございました!