伊丹学舍、実習棟A102教室の前を通るたびに
松の絵が仕上がっていくのが気になっていました。
教室に入ると鼻にツーンと絵の具の匂いが。
実はこれ、メディア・芸術学科 制作基礎演習Ⅱの
学生さんによる背景画、羽目板です。
松の絵なので松羽目。
主に古典芸能、いわゆる歌舞伎で使われる背景画です。
この松羽目は歌舞伎でも十八番の演目
「勧進帳」でも使われているのだとか。
教室の関係で実際に使われるサイズの
約1/3の縮小版らしいですが、結構大きいです。
なんで、羽目板なの?と聞いてみると、
実は学生さんたっての希望だったそう。
担当の足立宣治先生は、「難しいよって言ったのに、
みんなやりたいって言うから。」と笑っていました。
どうやら、今年の舞台芸術コースの学生さんは
チャレンジャーで勝ち気な学生さんが多そうです(笑)
教室のホワイトボードにはみんなが練習した跡が。
みんなどんな風に描いているのかというと、
話題はもっぱら、好きなアイドルの話など
笑いながら、和気あいあいの空気の中
手を動かしているといった感じです。
古典的な絵を描きながら現代アイドルの話という
ギャップがまた面白い。