11月1日(日)付け産経新聞の
大阪芸大発著名人教員の紙上講義は
保育学科・学科長の渡辺 純先生の「医学知識入門」。
今日の講義は自分の中にある空虚感を
その辺のもので埋めようとする『依存症について』です。
渡辺先生は医学博士で、 専門は児童青年精神神経医学。
子どもたちを医学面からサポートする授業を
保育学科で教えています。
恋愛依存症、アルコール依存症、買い物依存症、薬物依存症…
依存症という言葉をテレビや日常会話でよく耳にします。
類似語の○○マニアよりも少し病的な印象を受ける、依存症という言葉。
何か特定のことを考えてる間は嫌なことを忘れられる、
ということからモノや人間に依存してしまう、
という背景があります。
その原因である“嫌なこと”とは
多くは人間関係がもたらすことです。
より良い人間関係を築くためには、
相手と心地よい距離感を保つことが大切です。
それは、子ども相手でも一緒。
近すぎる距離感は「子ども依存症」を招きかねません。
保育園児や幼稚園児に人間関係を求めるのは少し早い気もしますが、
園児との距離感は、園児の後の人生にも関わってきますからね。
保育学科の授業というよりも
もっと根本的なところを学ぶ事ができる渡辺先生の授業でした。