10月6日(水)午後1時10分から、
大阪芸術大学芸術学部キャラクター造形学科
学科長・里中満智子先生による特別講義
『漫画家的発想トレーニング』が
本学本部棟C403教室で行われました。
冒頭『鬼滅の刃』を例に挙げ、読者を引き込ませるには、
構成や構図に配慮と工夫が必要であること。
さらには、キャラクターを自由自在に動かす目的は、
読者にわかりやすく伝えるためであることを
お話ししていただきました。
『鬼滅の刃』では鬼殺隊と鬼との戦いのシーンが多い。
どんな場所(全体像がわかる絵)で、
どれくらいの距離(キャラクターの立ち位置)で、
キャラクターがどういう動きをしているのか……など、
作者が読者に情報を伝えながら描いていると解説。
すなわち読者が『鬼滅の刃』を「面白い」と思うのは、
すべてのシーンを理解できたからであり、
マンガ家を目指すのであれば面倒であっても、
構成や構図の段階で読者に伝わる絵を意識してほしいとお話されました。
そのあと『シンデレラ』を例に、キャラクターが無駄なく動いているか、
役割を果たしているか、お話に変化をもたらしているかを一覧表にまとめられ、
キャラクターを配置する理由を説明。
その後『シンデレラ』に新しいキャラクターを一人増やし、
その新キャラクターをどこで登場させるか、どんな立場なのか、
お話の中で何をするのかという課題を学生に出されました。
(デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース)