第50回宮崎市美術展-卒業生の活躍-

 

第50回宮崎市美術展の立体部門で本学デザイン美術学科

キャラクター・マンガ・フィギュアコース卒業生の

青山水美さんの塑像作品「やきいも ちょうだい」が

入選しました。

 

 

可愛い狸がちょこんと座って

焼き芋をくわえた姿がほほえましい青山さんの作品は、

石粉粘土・発泡スチロール・プラバン・

アクリル絵具・レジンを材料に制作されています。

 

 

もともと在学中から狸をモチーフにした作品を

制作していた青山さん。

「フィギュア専攻での卒業制作の経験を大いに活かしました」

と語ってくれました。

 

青山さんの作品は他の入賞作品や入選作品とともに、

11月3日(月・祝)まで、みやざきアートセンター5階に

展示されました。

 

ちなみに、青山さんは、在学中、大阪府東住吉警察署からの依頼で

特殊詐欺防止の啓発のために、ATMで気づいてもらうための

フィギュアを制作しました。

「その振り込み ちょっと待っタ~ヌ~キ~」

と、歌舞伎の見栄をきるポーズとタヌキをかけあわせて

制作したそうです。

予算としては材料費のみでしたが、青山さんは、

「自分の作品でお役に立てるならがんばります!」

と、前向きに作品を制作され、本人と学校に感謝状をいただきました。

 

これを複製して設置する予定でしたが、 予算の関係で叶わず。。。

卒業後に、画像を利用してステッカーに印刷することで

たくさんの場所で見てもらえるようになりました。

みなさんも、特殊詐欺にはご注意を!

 

(デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース林日出夫)

特別講義『プラモデル「機動動姫MoMo」開発秘話』実施

 

11月18日(火)トイデザインの授業内で

「島本 娼弘(しまもとまさひろ)氏の特別講義」を実施しました。

 

 

島本氏は、神戸市出身。

大阪芸術大学のデザイン学科グラフィックデザインコースを卒業後、

株式会社ナムコに就職。

ゲームソフトの開発や企画を担当され、代表作には、

キッズ向けカードゲームの「百獣大戦アニマルカイザー」があります。

そんな島本氏が、オリジナル立体造形「侵略ロボ」シリーズを経て、

プラモデルとして女性型ロボ「機動動姫MoMo」を発売するまでの

きっかけや発売までの経緯をお話しいただきました。

 

 

ロボットを好きになったきっかけは、幼少期に見たロボットアニメ。

主人公ではなく、悪のロボットの方に魅力を感じたといいます。

そこで、オリジナルで悪のロボットをデザインして造形。

ワンダーフェスティバルに持ち込み販売しましたが、

あまり売れなかったそうです。

ところが、お客さんのニーズに歩み寄った女の子型のメカにしたところ

売れたので「女性型ロボの時代が来るぞ」と確信しました。

しかし、そこから色々あって「MoMo」の発売までには

20年ほどかかってしまい、女性型ロボが色々と出てきていました。

 

 

女性型ロボのカテゴリーでは、「ロリではなく美女、人よりではなくメカより」

のセグメントが空いていました。MoMoはここを狙いました。

売れる商品は、皆が欲しがるけど、まだない商品です。

未知の新カテゴリーを見つけ出せれば、ヒット商品を生み出せるのです。

 

 

「現代は、SNSやインターネットでツールや情報が簡単に手に入るし、

ダイレクトに作品発表もできる。

クリエイターにとって大変活躍しやすい時代です。

皆さんの前途が明るいことを祈ります」

と最後にエールを送ってくださいました。

 

 

授業後に直接、質問する時間も取れました。

充実した講義で学生たちのモチベーションも上がったことと思います。

 

(デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース藤田茂敏先生)

“世紀のダヴィンチを探せ!”高校生アートコンペティション 奨励賞展

 

次世代の芸術文化を担う若者の発掘を目的とする

“世紀のダヴィンチを探せ!”高校生アートコンペティションの

奨励賞展が、本部棟2階展示室で開催されています。

 

19回目となる今回は46都道府県および韓国、

オーストラリアの高等学校など505校から

1970点の作品応募がありました。

 

 

その中から、今回、大阪芸術大学短期大学部が選出した奨励賞受賞者は49名。

授賞式とテープカットが、12月6日(土)の午後2時から行われました。

 

 

授賞式は受賞者とともに、ご参加いただいた保護者の方や

ご指導いただいた先生方が写真や動画を撮影し、

テープカットの後は作品といっしょに記念撮影をするなど、

展示室は和やかな雰囲気に包まれました。

 

 

2025年ダヴィンチ奨励賞展は、12月12日(金)まで。

開場時間は午前10時から午後4時までです。

 

(デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース林日出夫先生)

特別講義「漫画家的発想トレーニング」

 

11月18日(火)午後1時10分から4時20分まで

本部棟4階C402教室で、大阪芸術大学キャラクター造形学科

学科長・里中満智子先生の特別講義

「漫画家的発想トレーニング」が行われました。

 

 

里中先生は、高校在学中の16歳で第1回講談社新人漫画賞1位入賞し、

これまで500作品以上のマンガを描き続けてきています。

主に取り上げてきたテーマは“愛”であり、

激しい愛の在り方や愛によって生まれる憎しみや苦しみを

巧みなストーリー構成で描いてこられました。

 

今回の特別講義では面白いストーリーを描く訓練として、

F・R・ストックトンのリドル・ストーリーである

『女か虎か?』のお話をされ、その続きを考えてみるという

課題を出されました。

 

 

リドル・ストーリーとは物語の形式の一つで、

物語中の謎に明確な答えを示さずに

謎かけのまま終わることを主題としています。

 

『女か虎か?』は1882年に書かれた短編です。

ある国の王女が身分の低い若者と恋に落ちたことを

国王が怒り、若者は競技場に連れて行かれる。

 

国王は若者に「二つの扉のうち一つを選べ」と告げる。

一つには飢えた虎、もう一つには美女。

美女の扉を選べば罪は許され、その美女と結婚できるが、虎の扉を選べば一巻の終わり。

王女は若者のためにどちらが虎でどちらが美女かを探り出すが、

王女は若者の死も美女との結婚も耐えられない。

王女は悩んだ末に若者に虎のいる扉を指さして教えるが、

その扉の奥には本当に虎がいるのだろうか……

というところで物語は終わる。

 

 

学生たちは制限時間30分の間にこの続きを

ネーム1~2ページ描くか、もしくは文章と競技場の絵を描いて提出。

提出された課題は、里中先生自身がプロジェクターで前に映し出し

全員分を講評してくださいました。

 

 

講評のあとは質疑応答があり、学生たちの質問にも

丁寧に答えてくださいました。

漫画家的発想とストーリーの構成の基礎を学んだ学生たちの

さらなる飛躍が期待されます。

 

(デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース林日出夫先生)

ゲームクリエイター体験ワークショップ

 

11月11日(火)に、本学デザイン美術学科

アニメーション・デジタルクリエイションコースの

学生を対象に、 なんばパークスにある「Hero Egg」にて

学外授業としてワークショップが実施されました!

 

 

Hero Eggは最新のAI・XR・DXに関する知識を、

子どもから大人まで共に学べるDX教室で

株式会社メタヒーローズ様により運営されています。

 

Hero Egg/子どもから大人まで学べるDX教室
https//heroerr.com/

MetaHeroes 
https://meta-heroes.co.jp/

 

ワークショップのテーマは

『ゲームエンジン「Unreal Engine for Fortnite(UEFN)」を活用した

ゲームクリエイター体験のワークショップ』

 

UEFNはゲームエンジン「Unreal Engine」のフォートナイト用の

コンテンツ制作に特化されたものですが、

これを使って学生がオリジナルのフォートナイトのステージを作るというものです。

 

 

Unreal Editor for Fortnite
https://www.unrealengine.com/ja/uses/uefn-unreal-editor-for-fortnite

 

まずはメータヒーローズ様の事業や活動内容についてご説明いただき、

次にワークショップについての説明を行っていただきました。

 

 

つぎにUEFNでゲーム体験。

 

 

大阪城リアルに再現されたステージに隠されたコインを集めていくという

ゲームを皆さんで体験します。

 

ちなみにこのワールドは大阪城とその周辺の写真を

4000枚ぐらい撮って忠実に再現されているそうです。

 

そして次にいよいよ本題のUEFNをつかったワークショップ

 

 

UEFNで用意されている建物や小物、地形などのアセットを配置していき、

ステージを構築していきます。

 

 

しばらく制作を勧めてもらうと

学生の皆さんによって個性がでてきました。

 

巨大クマのステージ!

 

 

途中でゲームの仕組みについてもご説明。

 

 

そしてセッションを開始して、いよいよオリジナルステージをプレイ!

PCゲームの同じ操作でキャラクターを動かし、

自分立ちで作ったステージをぐるぐる回ることができます。

 

制作時とプレイ時ではカメラアングルが違いますので、

また違った見え方になりますね。

 

 

学生が交代でほかの人が作ったステージも交互に体験していきました。

 

 

また、セッション開始まで待っている間に

生成AIで自動で3DCGモデルを作成するデモもお見せいただきました。

まずは画像生成AIで元となる画像を生成し、それを3Dモデルの生成AIへ読み込んで、

自動生成。

 

 

生成された3DモデルもUEFNのアセットとしても利用可能だそうです。

3DCGの生成AIもここまで進歩しているとは驚きです。

 

 

このワークショップでは

「自分の世界をつくる・見せる・動かす」体験を通じて、学生がクリエイティブ

の可能性を広げることを 目的とし、

メタヒーローズ様の現役のクリエイター様よりキャリアに

関して学べる機会もいただける機会として、ご提供いただきました。

 

普段の授業ではなかなか体験できない内容で

学生の皆さんにとっても

とても刺激になるワークショップでした。

 

 

メタヒーローズ様、まことにありがとうございました!

 

(デザイン美術学科アニメーション・デジタルクリエイションコース柏原剛先生)

地上絵?

デザイン美術棟の中庭に、突然現れた地上絵???

ある朝、学内を歩いていたら、地上絵を見つけました。

???

よく見ると、落ち葉で作られています。

いつの間に?!

学生がたくさんの落ち葉を使って制作したようです♪

ハート、スター、そしてミッキーマウス♪

さすが!!芸術を学んでいる学生の発想は素晴らしい!

学生の手にかかれば、落ち葉集めもアートにつながります☆

次はどんな作品ができるのでしょうか?

楽しみです♪