2022年2月2日にオープンし、洋画、日本画、海外の近代絵画、
現代美術、版画、写真、彫刻、デザインなど6000点を超える
コレクションを所蔵(2024年4月現在)する大阪中之島美術館。
とくにデザインではグラフィックデザインと家具、
2つの分野のコレクションが有名である。
6月24日(月)2限目のデザイン概論では、
大阪中之島美術館の学芸課長であり、
デザインのエキスパートである植木啓子先生をお招きして、
特別講義を実施しました。
植木先生の講義は大阪中之島美術館の特徴や
美術館の成り立ちから始まり、人間の活動全てにかかわる
デザインの面白さに至るまで、幅広く中身の濃い内容でした。
グラフィックデザインの場合、ポスターは絵画のように見られるが、
生活用品のデザインは使い勝手が重要視されるので、
ただ置かれていても意味がないように思える。
しかし『日用品は将来、ひとつの文化を測る尺度になるだろう』
というマックス・ビルの言葉を紹介し、
なぜそのデザインになったのかという構想や
アイデアを紹介することが、将来の参考になると話す。
また学芸員とキュレーターは何がどう違うのか、
現代アートをどう楽しむべきかなど、学生からの質問にも、
時間が許す限りユーモアを交えながら答えてくれました。
(投稿:デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース)